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7万年前、人類は絶滅の危機だった

24日、イスラエルと米国の国際研究グループが、今から7万年前、人類は総人口が2000人未満という絶滅寸前の状態にまで追い込まれていたと発表し、20万年前にアフリカにいた人類が、6万年前に世界へと移動を始めるまでの間、人類がアフリカ大陸内でどのように移動していたのかを詳細にあらわした。
ヒトDNAの多様性が極端に失われる「ボトルネック」が7万年前に起きていたことは以前から知られていたけど、今までは1万人未満と推測されていた総人口が、2000人未満だったと発表されたことは衝撃的だ。
このボトルネックの原因は、一説では、大規模な噴火によるものではないかと考えられている。
今から7万年前〜7万5千年前、インドネシアのスマトラ島北部(現在のトバ湖)で、過去200万年で最大級の噴火が起きた。この噴火は、1980年のセント・ヘレンズ山の噴火の2000倍の規模とみられており、火山爆発指数は8(最大)と推定されている。
この噴火の影響で、大量の噴煙が太陽光を遮断して地球の気温は5℃下がり、さらに地球上に広がった火山ガスを起因とする酸性雨によって、多くの植物や動物が死に絶え、人類の遺伝的多様性は著しく減少した。これが、1998年にイリノイ大学のスタンリー・H・アンブローズによって提案された、トバ・カタストロフ理論である。
写真は、20世紀最大とされる、ピナトゥボ山の噴火(火山爆発指数は6)。
人類は7万年前に絶滅寸前の状態に追い込まれれていた :Technobahn
ちなみに、リンク先の記事の「現在の人類は20万年前にアフリカに住んでいた1人の女性(ミトコンドリア・イブ)に起源をもつ」と、あるけど、仮に彼女が子孫を残す前に死んだとしても、別の女性がミトコンドリア・イブになるだけである(確率的には結局誰か一人にたどり着く)。ミトコンドリア・イブ発見の意義は、現在の人類がアフリカから派生した証拠であって、全人類の最初の母が、ただ一人だったとか、ほかの女性の子孫が死に絶えたというわけではない。詳しくは、Wikipediaのミトコンドリア・イブで。



