Ads by Google
大麻、規制派vs解禁派の「よくある議論」テンプレート
さまざまな掲示板で行われている、大麻の議論を傍観していると、ほとんど同じようなものであることに気付いた(と、思っている人は自分だけではないはず)。内容が深いようでも、ほとんどの議論は実はこれの繰り返しだったりする。
先に注意。
自分は大麻解禁派だ。解禁派である理由は、大麻取締法の根拠が理解できないから。だから、誰かが納得のいく、規制すべき合理的理由を示してくれるなら、規制派になるかもしれない。
また、ここでの大麻の認識は以下の関連記事にもとづいている(できるかぎり中立的な立場から書こうとしたら、バリバリ解禁派の主張をまとめあげてしまった)。
- 大麻について(関連記事)
議論において、根拠のない意見ほど無意味なものは無い。実際に非犯罪化した国はいくらでもある。それらの国を参考にしてみるといい。例えば、非犯罪化したイギリス(※)では大麻ユーザーはなぜか減少した。これは、ドラッグのコントロールに必要なのは厳罰ではなくて、誇張や嘘のない正しい教育だということになる。
(※.イギリスでは、2009年1月最終週より、再び罰則が強化された)
- イギリスの若者たち、カナビスはタバコみたいでヤ〜メた :カナビス・スタディハウス
- イギリスのカナビス使用、ダウングレード後の減少が続く :カナビス・スタディハウス
- イギリス内務省、カナビスの効力に関するゴミ研究 :カナビス・スタディハウス
それだけの理由で、人生を台無しにするほどの罰を与える意味はあるのだろうか。よく、「少量の酒は寿命を伸ばす」なんて理由でアルコールを擁護する人がいるけど、急性アルコール中毒で救急搬送される人は年間12000人を超えている。また、2006年の飲酒運転の事故発生件数は912件(死者数は26名)である。ちなみに、大麻は、難病を含む多くの疾患に有効で、副作用もほとんどない。さらに、アルツハイマー病予防効果や脳神経の発達促進効果を示唆する研究報告もある。致死性も皆無で、大麻の過剰摂取による中毒死は報告されていない。また、2004年時点で大麻による二次犯罪は一例も報告されていない。
- 年末・年始の急性アルコール中毒に注意!飲み過ぎ危険!! :東京消防庁
- 飲酒運転 あなたも同罪です!! :警視庁
- カナビスとカナビノイドの臨床応用 :カナビス・スタディハウス
- カナビスと脳に関する最新の研究 :カナビス・スタディハウス
- 「ダメ。ゼッタイ。」の大麻に関する見解には根拠がない ―情報公開請求から明らかに :カンナビスト
この意見は、典型的な「論点のすり替え」だ。この議論において、大麻の必要性は関係ない。生きる上で必要ないものなど挙げたらキリがない。それらすべてを税金をかけて規制するべきだとでもいうのだろうか。事実、大麻取締法の目的は、取締官の職を確保するのと、天下り機関である麻薬・覚せい剤乱用防止センターの存在意義を示すことでしかない。「合法化するメリット」よりも「違法にしておくデメリット」の方がはるかに大きいのだ。多額の税金と使命を受けた警察は今日も黙々と「無害の人々」を検挙し続けている。
ここまで言わせれば勝ったも同然だ(勝つってのも何か変だけど)。大抵は、このあとに、「それが嫌なら法律を変えればいい」と続く。このような台詞が出てくること自体、大麻取締法に立法根拠がないということを示している。当然これは憲法13条に反しているので違憲だ。ちなみに、アメリカでは遠慮なく法律改正の動きが活発化している。
- オバマ新政権に求めるもの「大麻合法化」がトップ(関連記事)
(おそらく、どこの議論でもこの様な流れになると思う)
あとがき
本当は読者を説得しても無意味なことくらい分かっている(諸悪の根源は司法だから)。でも、マスコミは今年も大麻ムーブメントを起こすべく必死に報道しまくっているので、それに乗ってみた。もしかしたら、くどいくらい繰り返されるマスコミの大麻報道の真意は、「はやく真実に気付け」ってことなのかもしれない。あからさまに大麻を否定することで、国民の関心を大麻に向けさせ、国家権力に逆らわずに国民の目を覚まさせるなんて実に利口なやり方だ。



