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Ubuntu(Linux)について
パソコンにある程度詳しい人なら、Linuxと呼ばれるOSがあることくらいは知っていると思う。
Linuxがわからなくても、Macなら知っている?
世の中にはWindowsのほかにも、Mac OS X、Solaris、Ubuntu、FreeBSD、などなど・・・。さまざまな、OSが存在する。

LinuxもそのOSのひとつだ。
だけど、Linuxって正確にはOSのことじゃない。「Linuxカーネル」というOSの基本になるものだ。料理に例えるならLinuxは材料で、Linuxを使った料理に「Ubuntu(ウブントゥ)」「Fedora(フェドラ)」「Debian(デビアン)」などのたくさんのメニュー(ディストリビューション)があると思えばいい、そしてこれらが一般に「Linux」と呼ばれているものだ。
Linuxはソースコード(設計図)が無償公開されていて、改変が自由で、だれでも再配布できるため、非常に多くのディストリビューションが誕生している。当然、このディストリビューションも無料で利用できる。

そのなかでも、最も代表的なディストリビューションはこれ。
- Linuxディストリビューション全集 :IT pro
どれを選んでも構わないんだけど、ここでは「Ubuntu」をおすすめする。



- Ubuntu Japanese Team(公式サイト)
- 「Ubuntu 8.10」正式リリース(関連記事)
- WindowsとUbuntu(Linux)のデュアルブート方法(関連記事)
Ubuntuは初心者でも簡単に使えるOSで、現在では他のLinuxディストリビューションと比較しても圧倒的な人気を得ているOSだ。
ちなみに、Googleの検索数をグラフ表示できる「Google Insights for Search」で、主要ディストリビューションを比較するとこんなかんじ。

(Ubuntuの半年おきのリリースに合わせて検索数が増加しているのがわかる)
Linuxは世界中のプログラマが自由に設計図を見ることができる。このようなソフトはオープンソースソフト(OSS)と呼ばれ、利用者が多ければ多いほど、安定性やセキュリティが高くなりやすいという特徴をもっている。当然、利用者が増えればコミュニティも活発になり、初心者への対応が充実するというのも大きなメリットだ。
さらに、Ubuntuはスタイリッシュな視覚効果が利用でき、セキュリティが非常に強固で(アンチウイルスソフトやファイヤーウォール不要)、断片化もほとんどせず(デフラグ不要)、非常に長い間、安定して連続稼働できる。
- 「Compiz Fusion」の設定の仕方(関連記事)
- Ubuntu(Linux)のセキュリティ(関連記事)
- Ubuntuはデフラグできない(関連記事)
こんな風にWindowsでの常識がLinuxではまったく通用しない。だから、Windowsにすっかり慣れてしまった人には少し使いづらいかもしれない。
例えば、何かソフトを導入しようとするとき、Windowsなら、ネット上からソフトを探し出して、ダウンロードし、インストールするだろう。だけど、Ubuntuでは普通はそうしない(できないわけではないけど、推奨されていない)。通常、Ubuntuにソフトをインストールするには、「Synaptic パッケージマネージャ([システム]-[システム管理]-[Synaptic パッケージマネージャ])」を利用する。Synapticからソフトをインストールすることで、そのソフトを利用するために必要な他のソフトもまとめてダウンロードでき、アップデートがあれば自動でお知らせしてくれるからだ。
ついでに、Ubuntuにはじめからインストールされている便利なフリーソフトをいくつか紹介する。
- Mozilla Firefox :説明不要の大人気インターネットブラウザ
- OpenOffice.org :Microsoft Officeに比肩するオフィスソフト
- GIMP :Adobe Photoshopを意識している(と思う)、画像編集ソフト
- Novell Evolution :Microsoft Outlookのようなメール・情報管理ソフト
- Totem :コーデックを追加できるシンプルな動画プレーヤー
- Rhythmbox :iTunesに影響を受けている、メディアプレーヤー
- Brasero :シンプルなCD/DVDライティングソフト
- Tomboy :Wikiのような自動リンク機能をもった便利なメモ帳
(「Firefox」「OpenOffice」「GIMP」「Evolution」はWindows版あり)
コンピュータにあまり詳しくない人は、セキュリティなど気にもとめないし、ごみファイルもたまりがちで、デフラグもほとんどしない。そういうレベルの人にはWindowsよりも、Ubuntuの方がうってつけなわけだ。
Linuxは「ハッカーが使うOS」なんてイメージを持っている人もいるけど、上記のとおり、実際には、「無料で使える」、「簡単に使える」、「情報流出や(ユーザーによる)不正コピーを防ぐことができる」などの理由から、発展途上国などで普及が進んでいる。当然、Linuxだから「GCC」や「Emacs」、「vi」といったプログラマ向けのソフトも充実していて、インストール直後から、ばりばりプログラミングをすることも可能だ。
Ubuntuはコミュニティも活発なので、わからないことはここで検索するといい。下手にGoogle検索するよりも的確に情報が得られる。
Ubuntuを利用するにあたって、デスクトップ環境についても解説しておく。
本来、デスクトップ環境を持たないOSを操作するためにはキーボードでコマンド入力しなければならない(イメージ的には、Windowsが立ち上がる前の、文字列だけが表示されているあの状態でOSを操作すると思えばいい)。これでは普通のユーザーには操作することができない。そこで、マウスなどを用いて視覚的にOSを操作することができるようにしたのが「デスクトップ環境」だ。
LinuxなどのUNIX系OSで利用されるデスクトップ環境には、代表的なもので、「GNOME」と「KDE」がある。GNOMEはMacに近いと言われ、KDEはWindowsに近いと言われており、Ubuntuは標準でGNOMEを採用している。そして、同じデスクトップ環境を採用した異なるOS同士では、見た目や操作性がそっくりで、比較的容易に移行することができる。UbuntuにKDEをインストールすることも可能で、標準でKDEを搭載したUbuntuは「Kubuntu」としてリリースされている(このほかに、「Xfce」を採用した「Xubuntu」というのもある)。
最後にUbuntuのちょっとした豆知識を書くと、Ubuntuのバージョンは「8.04」とか「7.10」のようになっていて、この最初の数字がリリースされた年を表し、次の数字がリリースされた月を表している(Ubuntuは4月と10月の半年置きにリリースされる)。そして、開発コード名は8.04が「Hardy Heron(頑丈なサギ)」、8.10が「Intrepid Ibex(勇敢なヤギ)」、9.04が「Jaunty Jackalope(軽快なツノウサギ)」といった具合に、同じ頭文字の形容詞+動物名になっていて、さらに、6.04以降はアルファベット順になっている。だから、慣例に従うなら9.10は「K〜(形容詞) K〜(動物の名前)」になる。



