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GoogleはMicrosoftに対抗できるのか

Googleは米国時間2日、独自のWebブラウザ「Google Chrome」のベータ版を公開した。

これまでGoogleはFirefoxの開発元である「Mozilla」に出資していたけど、"Firefoxの進化が望むようなペースで進んでいない"として、独自にブラウザを開発することにしたのだそうだ。

グーグル幹部、新ブラウザ「Google Chrome」への注力姿勢を鮮明に :Computerworld.jp
[WSJ] Google ChromeとIE 8はどう違うのか :ITmedia News
「Chrome」は、まだベータ版なのに、「Googleが開発した」というだけあって、さすがにその勢いはすさまじい。公開から1日しかたっていないにもかかわらず、すでに1%のシェアを獲得したなんて調査結果もあるそうだ。

しかし、その多くがFirefoxからの流入であったらしく、Chromeが駆逐するのはIEではなくFirefoxの方ではないだろうか、なんて予測もしている。

たしかに、Firefoxユーザーは総じて「ギーク」である確率が高い。だから、Chromeのよさをいち早く察知できる彼らがFirefoxから流れていくのは当然のことで、IEユーザーの多くは、「Chrome?何それ?」って感じなんだと思う。

それでも、IEからChromeに移行した人なら、その速度に驚いたことだろう。

ただ、勘違いしてはいけない。Chromeが速いんじゃなくて、IEが圧倒的に遅いだけだ。

だから、Web開発者などに絞ってみたら、やっぱり非IEを使う人の方が多いと思う(当然、作ったWebサイトがIEで閲覧できるかどうか確認くらいはするだろうけど)。なぜなら、IEはWeb標準にもあまり従っていないからだ。

Acid3というWeb標準の度合いを示すテスト(最高100点)ではOperaが83点、Firefox 3が71点であるのに対しIE7は12点と、まともに表示させることすらできない。ちなみに、開発途中の「Chrome」は78点、「Firefox 3.1」は85点(ベータ2は90点)。

だけど、IEはシェア7割のモンスターブラウザであるため、事実上の標準になっている。だから、"IEでしか閲覧できない"というのは、むしろWeb標準に非準拠のサイトということで、"FirefoxやSafariなどでなければ閲覧できない"というのが、本来のWeb標準サイトなわけだ。

このMicrosoft依存が行き過ぎた例が韓国である。
世界一のブロードバンド大国である韓国ではIE専用サイトが氾濫し、非IEブラウザの入る余地はない(Firefoxですら1%に満たない)。
また、Microsoft自身がセキュリティなどの理由から縮小をすすめているActiveXも韓国では当たり前のように利用されている。

しかし、IE8ではよりWeb標準に準拠するため、皮肉にも、かえって見れなくなるサイトが増えることになってしまった(その対応として、IE8はIE7用サイトを閲覧するための「Compatibility View」モードを搭載している)。当然、Microsoftに依存しているのだから、Microsoftが突然仕様を変更しても文句は言えず、批判したところで「嫌なら使わなければいい」と一蹴されてしまう。

これらのことを踏まえると、これからのWebは必ずしもIEに従う必要はなくなり、開発がしやすくなる。それに、JavaScript実行が驚異的に高速化した「Chrome」や「Firefox 3.1」などの次世代ブラウザを考えると、さまざまなWebアプリケーションが増えるだろう。そうなれば、ギークではない一般人もIE以外のブラウザを選択肢に含めるようになり、より自分にあったブラウザを選ぶことができるようになるはずだ。

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